谷急沢 右俣遡下降

沢は昨日と同じですが…、今日は初心者を連れていきました。渓相が良く静かな沢を楽しんでくれました。2日目。
初心者同伴一本目。
15m滝を懸垂下降

記:久保

参加者

OB CL白濱さん 3梅宮、sL久保 2WH勝木、E曾根田、F幕内 1黒瀬[]


11/4(土)晴→曇り→晴

6:03国民宿舎P6:23深沢橋入渓点6:436:50[末広6m]7:15~二俣~7:30[倒木4m]7:50~枝沢~9:07[柱状節理8m]9:3310:23[15m大滝、下降開始]10:5112:27[柱状節理8m]12:5913:55[倒木4m]14:0514:25[末広6m]14:5715:05入渓点15:1515:37国民宿舎P=高崎駅=21:15西武秩父駅=冠岩沢へ
 OB白濱さんと初心者黒瀬が加わったこと以外は昨日と同じだ。演習効果を高めるため、予定変更して右俣遡下降にする。
 朝から雲が薄く広がっていた。本日遡下降の沢はすでに予習済みなので、主に2年会に工作をさせ、3年会は初心者の面倒&2年会の工作を見るという方針にする。入渓点もわかっているので、2年会は張り切って先導していた。
 入渓点に着いて、勝木がロープを忘れたと言って慌てだしたが、ザックのそこに入っていた。初心者に沢中の行動説明と笛の確認をして入渓。
 最初の末広6mでは、白濱さん・梅宮が左から。それ以外は右から。勝木が右TRで黒瀬を上げる。続く倒木4m滝は曾根田が右TR。さらに4mで幕内が右TR。ここの釜は右から行かせた。落ちても腰~胸くらいの深さである。
2年会がTRを垂らした
 次の23mは勝木がTR。さらに3m+釜つき2mは勝木と曾根田が上下段に分けてTR。ここでは丁度いい立木がなく、白濱さんから岩から支点をとる方法を教えてもらった。
柱状節理8m滝
 柱状節理8mは幕内が勝木・黒瀬を流芯TRで上げる。勝木は怖がってフリーを拒否してしまった。当初、下降リミットを9時半と厳しくしていたが、下降は懸垂の回数によるという話をして適宜進退を考えるという方針にする。ぜひとも初心者に15m滝を見せたかった。
 3m+2mは下曾根田、上幕内でTR。曾根田のTRが終わらないうちから幕内がセットしていたので、それでは危険だと注意する。支点にいたLと勝木は懸垂下降で戻る。5m+3mは曾根田がTR
 やっとお披露目の15m。相変わらずだ。初心者も気に入ってくれたようである。時間が押していたが、せっかくなので全員登ってから下降を開始することにする。幕内がTRで黒瀬を上げる。すぐに勝木が懸垂をセットしてこれより下降開始。
懸垂のセット。紅葉が映えた

 3m+5mはダブル懸垂。3m+4mは落差が小さいことから倒木を支点にする。基本的に初心者が懸垂で降り、それ以外はクライムダウンした。小滝は黒瀬のみ懸垂、それ以外はTとして利用。
 柱状節理8m滝は全員左岸を懸垂。5mは黒瀬のみロープ一本の懸垂。ここは岩を支点に取った。最後の人が支点を回収し、クライムダウン。4mも懸垂。曲がりくねったナメ滝はもやしみたいな木の根元に支点をとって黒瀬のみ一本懸垂。2m+2m+2m+釜も黒瀬のみ懸垂。倒木4mは梅宮・黒瀬のみ懸垂で他はフリー。左俣が合流し、広くなった。
 しばらく歩いて末広6m。ここは左岸の岩の上に幕内が支点を取った。初心者を支点まで移動させるのが怖いなと思っていたところに、梅宮がロープにスリングを結んで、落ち口の対岸からでもスリングを引くことでロープを安全に手繰る方法を提案。Lが落ち口を行き来していると残置ハーケンが見つかったので、そこにスリングの末端をかけておき、流失防止にした。素晴らしいシステムが完成した。これで、全員を安全に下す。
これで最後。
降りる。
 入渓点までは全員で歩いた。黒瀬も嬉しそうで、よかった。
 打ち上げは白濱さんも含めて、腹減り部員御用達の店にする。R18は激混みでなかなか進まない。高崎駅で黒瀬を降ろし、日曜参加の2人を迎えるべく西武秩父駅へ。Lは食後に体調・気分が悪くなって苦しかった。
西武秩父駅で明日より参加の中津・初心者坂田を拾う。車が大きいので人間7+ザック7でも余裕だ。ダム沿いを進み、不気味なトンネルをいくつも抜ける。
林道入口。いざ、冠岩へ
道が細くなった先に通行止めの看板がたくさん出てきて、冠岩への林道に踏み入れる。2年会が冠岩集落に霊が出るとか言い出すから寒気がしてきた。未舗装の道は走りづらく、タイヤが空転する。ドアを開けると車の下に小さな沢が流れていた。
梅宮・中津を偵察に出したが、これ以上進めないというので終点200m手前の余地に車を止める。星空が美しい。坂田の下界訓練をした後、7天と車に分かれて就寝。

まとめ

工作練習を考慮して、右俣の遡下降を選択。丹沢と比べると歩きの割合が大きいが、快適に登れる滝が連続し、初心者同伴にぴったりだった。非常に美しい沢であり、快適に登れる滝が多いので初心者は沢を気に入ってくれることだろう。また来たいと思わせるような沢だった。なお、この時期はヒルは一匹も見当たらなかった。入渓者も少なく、会ったのは2日合わせて1パーティのみ。静かな沢である。


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