2017年10月29日日曜日

大無間山


去年夏合宿で南ア深南部を歩いてからずっと気になっていた、大無間に行ってきました。
三方嶺より南ア深南部の山々を望む

参加者:4柏嶋、川原、鈴木、L村田、3田嶋、根岸、1EW浦中、FH黒瀬(総員8名)
記:村田

10/27(金) 晴れ


東京=(車)=田代第七トンネル


本郷生は部室に17時集合、駒場生は17時半に駒場集合とした。渋谷周辺の渋滞のため、少し遅れて18時頃駒場で浦中と黒瀬をピックアップした。高速に乗る前にEFチェックを行ったところ、どうやらお玉が2つともないらしい。問題ないと判断し…というわけにはいかないので、三軒茶屋の百均に寄って買い足した。新静岡で高速を降り、静岡県道27,189,60号線と進む。去年2回来ているので通りなれた道だ。井川ダムについたあたりから黒瀬が車酔いで死にそうになっていた。2時間弱山道を走り続けなければいけない山域なので、車酔いに弱い人には過酷なアプローチだ。井川を過ぎると狸やカモシカ、猪が数百メートルごとに前方に現れ、危うく轢きそうになることもあった。23時過ぎに田代第七トンネル手前の駐車スペースに到着した。テントを1張立てて、車内と別れて寝た。まだ天気は良い。



10/28(土) 曇りのち雨


(駐車場)5:285:38(明神橋)5:435:58(たるみ)6:106:31(たるみ)6:417:28(尾根上)7:458:35(たるみ)8:509:15(外山沢の頭)(たるみ2)11:05(小無間山)11:1011:24(唐松谷の頭)11:3412:04(中無間山)(たるみ1)13:07(大無間山)(たるみ1)14:30(三方嶺)14:4516:05(1)


朝起きると隣にハイエースが止まっていて、テントが張られていた。隊員の方に話を聞いたところ、慶應ワンゲル(KWV)の皆さんだった。こちらと同じルートを日帰りで周回する予定らしい。途中で抜かしてもらうことになるなと思いつつ、暗いうちから出発する。明神橋の取り付きの横は水がジャバジャバ出ていた。
梯子を上る
取り付きからいきなりザレた急登で非常に登りにくく、急斜面と脆い地質のため落石が頻発した。ヘルメットが欲しい。落石を起こさないようにゆっくり進んでいると、下からKWVの人たちが上ってきたので、下に落石を落とさないように平らな場所を見つけて早めのたるみとした。KWVにはLと黒瀬がかつて所属していた高校山岳部の元メンバーがいて、旧交を温めることができた。先行パーティーと距離を空けるため長めにたるんで、出発する。相変わらず落石の危ない斜面が続く。途中、トップの黒瀬がルートを模索中に2mほど滑り落ちるという危ない場面があった。黒瀬は木に捕まったため怪我はなかったが、大量の落石を起こしてしまった。尾根に近づくにつれ危ない斜面はなくなって、以降は平和な尾根歩きとなった。尾根に出てしばらくしてから鉄塔の下を通った。どうやら予備審資料のルートは少し南寄りになっていたらしい。尾根上に藪及び踏み跡はなく、快適な尾根歩きとなった。ところどころ尾根が細くなるが、小無間まで特に危険な箇所はない。
紅葉が美しい
天気はというと、気温はやや低めだが風は弱く、高曇りで雨もゴアマが湿る程度しか降っていない。思っていたほど悪くない天候だ。外山沢の頭の手前のたるみで柏嶋がかなり寒がっていたので、Lの持ってきたニット帽などの防寒具を貸したり、根岸が持っていたテルモスを飲ませたりした。本人によると下界でも寒いと貧血気味になるらしく、体調が悪いわけではないので体さえ温まれば回復するらしい。かなり震えていたので心配になったが、本人の言った通り防寒具を付けて1p歩いた結果顔色が良くなっていたのでホッとした。小無間から先は道区間だが、踏み跡はそこまで明瞭ではない。やはりこの山に登る人自体が少ないのだろう。
小無間山
静かな森
大無間までの区間はシラビソ林の平坦な稜線歩きを楽しむことができた。中無間あたりでKWVの人たちとすれ違った。周回ルートはやめて来た道を引き返すのだろう。大無間の山頂は展望がなく、一等三角点が設置されている。山頂から三方嶺方面への分岐は山頂から北に20mほど戻ったところにあったが、トップは山頂から角度を切って降りようとしていたのでルート通り行くように言った。一応道区間です。大無間から先はより踏み跡が薄くなり、湿地化した三隅池を過ぎると笹も出てきて一気に深南部らしさが増してきた。
三隅池
三方嶺に近づくにつれ笹が出てくる
三方嶺の頂上は足首丈の笹に覆われていて、とても気分のいい場所だ。北西側が崩落していて、去年合宿で歩いた南ア深南部の稜線を一望することができた。どの方向を見ても山しかなく、山深く原始的な雰囲気を感じることができた。小根沢山までの区間は西側の崩壊が激しく、三方嶺から雨が本降りになってきたこともあって慎重に通過した。テン場に近づくにつれ雨が強くなってきて、全身ずぶ濡れでなかなか寒い。着く直前に柏嶋が低体温で朝と同じような症状になってしまったので、着いたらすぐにテントを立ててカス缶を焚いて休ませた。水汲みは根岸と黒瀬にお願いした。着いたのが16時で日の入りまで1時間しかなかったので、一応GPSとヘッデンを持たせた。根岸がポリを谷に流してしまったらしく、出発して5分くらいで戻ってきたが、闇ポリを何人か持ってきているので特に問題は起きなかった。水場はコルからすぐで、細いため晴れている日はもう少し下る必要がありそうとのこと。雨が強いので荷物は全員テント内に入れさせた。夜はスパイスの効いたチキンカレーで、冷えた身体にぴったりの夕飯だった。宴会では川原が豚の味噌漬けを焼いてふるまってくれた。今までの食べた差し入れの中で最も美味しく感じた。ウィスキーで体を温めて、21頃就寝した。

 

10/29(日) 雨


(1)6:106:16(アザミ沢のコル)(たるみ1)7:37(大根沢山)7:479:10(田代沢の頭)9:44(1903m)9:54(たるみ1)11:16(林道終点)11:20(たるみ1)13:06(駐車場)


朝起きると相変わらず強い雨が降っていた。どんな天候であろうと、Maxを過ぎた場所にいるので前進あるのみだ。撤収時に若天の袋が一式見当たらなくなるというアクシデントがあった(下山後、テント内で見つかった)。テントの入り口に結び付けて撤収時に回収するという基本を徹底してほしい。大根沢山の山頂はだだっ広く、トップは三角点のある山頂を見逃して通過してしまった。山頂に着いた頃から更に雨が強くなってきた。下界なら傘があっても外出をためらうレベルの雨だ。田嶋は雨に打たれながら「人生はつらく厳しい」とぶつぶつ独り言を言っていて不気味だった。田代沢の頭からの下りは急で尾根も明瞭でないので、赤布を見失うと間違った方向に落ちやすく注意が必要だ。川原は昨日から膝が痛むらしく、このような急な下りでは辛そうにしているのでトップ下に出した。林道終点にはコマツの立派な重機があり、せっかくなので前で集合写真を撮った。
残置された重機
林道上部は道は平坦だが道路上に木が生えており、もちろん車は通行できない。そのまま尾根上を行く。1130mに送電線鉄塔があり、鉄塔から少し下ったところに林道へ降りる梯子が設置されているので、そこから林道に下りた。林道は法面がかなり急で、この梯子が掛かっているところから林道に下りておいた方が良いだろう。
林道に下りる
ここから先は、川原の膝を考慮して川原・柏嶋・田嶋はそのまま林道を降りて白樺荘へ、残りの5人は980mの林道カーブから再藪入りして直接田代第七トンネル手前の駐車場に行って車を取りに行くことにした。980mで藪入りしてから、適当なところで右に下りて駐車場の広場に直接下りることができた。尾根をそのまま進むと畑薙第二ダムの放水口前の絶壁にでてしまい危険なので注意すること。車に戻ったら3人の待っている白樺荘へ移動し、全員でFuro Heil! 息の合った良いFuro Heilであった。風呂に入った後は静岡大学の学生御用達という大盛り定食屋で打ち上げをした。静岡市街に行くまでは凄まじい雨で、あと1,2時間下山が遅かったらまずいことになっていただろう。空もおどろおどろしい色になっていた。定食屋のテレビを見ると、台風22号が静岡に直撃していて、自分たちのいるところのレーダーが真っ赤になっていた。打ち上げに時間がかかってしまったので、レンタカーの返却時間に間に合わせるために雨の中急いで帰京して、本郷で解散した。




まとめ


南ア深南部の山深さを感じることのできる良い山であった。藪がないので藪トレには向かないが、地図読み能力はある程度要求される。雨もまた一興であった。秋企画向けだろう。

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