残雪 浅草岳



 残雪のスキー斜面を求めて中越の浅草岳まで行ってきました。
今年はどの山も寡雪が叫ばれていますが、果たして…

雪の飛んだ浅草岳山頂

 

 

残雪 浅草守門 FB



参加者:OB1大橋、4CL藤原、3sL村田、2FH梅宮、W久保、E中津
記:村田

直近の情報ではかなり雪が少ないとのこと。中止にしてもいい程だったが以前から気になっていた山なので寡雪と割り切って行くことにする。sLは積雪状況とにらめっこしながら1週間弱過ごした。

4/15()

 本郷=小出=大自然館前
20時に本郷部室集合としたが、案の定荷物の積み込みに時間がかかったりして21:20頃出発する。今回はレンタカーではなく村田車を使うことにしたのだが、助手席と運転席の間に板を置いたり天井から荷物を吊るしたりと積載量ギリギリであった。関越は車も少なく快適だった。途中塩沢石打で運転手を藤原さんに交代し、1時過ぎに大自然館前に到着。氷点下あって寒い。寝る前に林道を偵察しに行ったところ、林道始点から雪が付いていて寡雪を心配していたsLは安心した。大橋さんは大自然館の軒下で、残りの5人は車の中で寝た。


4/16()  快晴

(大自然館前)5:41-5:47(林道始点)5:55-6:40(林道終点)6:50-7:44(880m)8:07-9:08(1065m)9:22-10:30(夏道合流)10:46-11:10(前岳)-11:31(浅草岳)12:00-12:14(前岳)-12:20(カヘヨポッチ)12:25-13:16(1020m小尾根末端)13:30-14:30(920m)14:40-15:59(林道終点下)16:08-16:25(林道終点)-16:32(大自然館前)

日の出は5時だが、睡眠時間が足りないので5時半出発とした。大自然館前に車両通行止めの看板があるが、林道始点まで完全に除雪されている。林道始点からシールを付けて登る。途中一箇所だけ雪が数メートル切れていたので脱ぐ。そこ以外は雪はあったものの、土や枝が散乱していて大変汚い。林道終点は広場状になっている。ここからは斜度がありそうなので、トラーゲンを組む。林道終点から冬ルートに入るには、小さなスノーブリッジを渡らなければならない。予定していたルートの東側にある尾根上に赤布が付いていたのでそちらを進むが、細いため雪が付いておらず、一部藪漕ぎを強いられる。結局860台地は経由せずに直接ヤジマナ沢左岸尾根に取り付いた。880mあたりで中津がずっと下を向いているのでどうしたのか聞いたところ、目に木の破片のようなものが入ったらしい。本隊を上でたるませて、Lポリで目を濯がせたあと抗菌目薬をさしてもらった。10分程するとマシになって目を開けられるようになったので、本隊に合流してたるみ。このたるみでスキーを履くが、すぐに尾根が細くなってきたのでトラーゲンに戻す。結局ここから山頂までずっとトラーゲンした1065mのたるみで村田のポリから水が漏れていることに気付く。そのためここまでの水の消費量が多いこと、藪で時間がかかることを考慮して残り1.5発になったら下山する方針とした。1100mあたりまでは尾根上は一部藪が出ているので、少し外れた雪の付いているところを選んで歩く。1100mから上は、帰りが楽しみな山スキー斜面だ。

途中からは快適な登り

カヘヨポッチ前後は雪が付いていない。カヘヨポッチからの下りは雪の上を歩いていると気付かないが、振り返るとかなり際どい雪のつき方をしていて怖くなった。ここからは限界上になり、快適な稜線歩きですぐ山頂についた。


カヘヨポッチを振り返る

前岳~山頂間 左奥が浅草岳山頂

山頂はなかなかの好展望だ。周りの山を見ると、どこも雪が少ない。向かいにある守門はそこそこ雪が付いているが、尾瀬方面の山はかなり黒かった。パッと見た感じ、しっかりスキーができそうなのは遠くに見える飯豊方面だけのように思えた。 モスって集合写真を撮って、滑走開始。

山頂直下より

前岳の登りで一瞬スキーを脱ぎ、カヘヨポッチ手前でトラーゲン。カヘヨポッチ前後の藪が切れたところからまたスキーを履き、そこから1100m辺りまで快適に滑走する。ここから藪が濃くなってきたので、西にある小尾根沿いに滑るが、小尾根が消滅してからはスキーを脱いでもとの藪尾根に戻った。ここから修行のようなトラーゲン藪漕ぎが始まり、隊の進みが一気に遅くなる。途中尾根上の藪を避けるため、尾根東側の雪の付いているところに登りで作ったステップを使って下りようとしたところ、久保が3m弱滑った900m付近で斜面が開けてきたのでスキーを履く。860台地から林道終点までは、藪のない杉林ではあるものの、小沢が何本もあって面倒くさい。最後林道終点まであと10mというところまで来たが、梅宮が登りで使ったスノーブリッジに足を置いたところ踏み抜いてしまったので、北側から迂回する。やはり日中に雪がだいぶ溶けたようだ。林道は目と鼻の先だが、この小沢を渡るためにだいぶ時間がかかった。林道をサッと滑り下り、林道始点でシーハイルして車に戻る。

大自然館前

翌日行く予定だった守門岳はかなり天気が悪そうなので中止とした。土曜中に帰ってもよかったがFを食べたい&運転が疲れるので日曜に帰ることにする。その後車で入広瀬の先にある市営の温泉に入りに行ったあと、大自然館前に戻りテントでサイト。梅宮シェフの豚モツ鍋は量が多く幸せな気分になれた。藤原さんがスプーンを忘れたが、梅宮も予備スプーンを忘れていた。まったく。寝る前に反省会をしてテントと車に分かれて就寝した。

4/17()

午前中に浅草岳山頂から見えた田子倉ダムに観光に行こうという話だったが、県境の道路が通行止めだったのでおとなしく東京に帰ることにする。帰りは横風が強く、車が風に煽られて怖かった。鶴ヶ島で下りてびっくりドンキーで打ち上げ。その後藤原さんを下ろし、本郷で解散した。


まとめ

2年会の初トップとしてはちょうどよい山だった。寡雪のためシーズンギリギリでの入山になることは分かっていたが、本当に際どかった。あと23日遅かったらスキーでの入山は厳しかっただろう。ただ、短いながらも滑れた斜面はなかなか良かった。雪が多ければかなり楽しめる山だと思う。

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