沢L養成源次郎沢セド左

面子:4*鈴木(セドのみ)3L 豊島 2*中村、初藤原(源次郎のみ)1被新留、被深山
(L:リーダー * L権者 被 被養成者 初 初心者)

淡々と養成を進めるのみ。被養成側のレベルアップは勿論、養成側の自分達も技術力判断力を向上させる必要がある。


11/15()
東京=渋沢=大倉▲0
本当は渋沢から徒歩で深夜アプローチしたかったがLなので自重した。藤原の下界訓練は問題なかった。金曜日中に戸沢山荘まで行って良かったけれど土曜にウォーミングアップで歩いた方が寒くないので大倉で寝た。

11/16()(滝の番号は現地看板による。F3以降遡行図と1つずつずれるので注意。)
大倉4:335:36戸沢山荘6:176:54F2上~7:32看板F3上~7:55看板F4上~9:30 F6 9:4511:25F6下~12:27F5下~14:56戸沢山荘▲1
時間に余裕があるのに、中村と新留が2人爆速で飛ばすので日の出40分前に戸沢山荘に着いてしまった。出発前に汗冷え。2人はもうちょっと空気を読んでもらえないだろうか。体操して入渓。トップ二人は入渓点を探すのがイモく、新留は水無本谷の方向を指さして「あっちに渡るんですよね」とか言っていた。トップ合図の確認忘れ。Lは合図の確認の確認忘れ。入渓後すぐにF1。確保している年が多いがフリー。高度もなくスタンスも大きいので判断に問題はないだろう。F2は下段中段フリーで上段TR。新留はクレイムハイストの向き逆、セルフビレイのザイル弛み。養成も中盤なのでそういう基本事項を指摘されるのは最後にして欲しい。右をTR×2。下から見て深山の立ち位置が悪いので修正させる。また、深山の作った末端処理の形がおかしい。末端処理は2週間前も指摘したのでわからないなら放置しないこと。新留はATCを扱う時確保する側の手は手の甲を上にするように。ロアーダウンの時もその形を変えない。これもトップ二人に養成初日から何度も指摘しているのになかなか直らない。看板F4は水流TR手かがりで上げたが左壁から登った方が楽。F5は水流左のリッジをTR。右岸の少し奥の沢状にすぐ取れる立木支点があったのに、右岸崖上から取っていた。回収に行った中村はちゃんと懸垂で降りてきたが、こういう時に横着してフリーで降りようとして滑って滝下まで落ちたのが04年米子沢の事故であることをトップはもう一度思い出して欲しい。怖い支点を無理して取りに行くのは、近くに立木支点もなく、かつ岩が脆くてハーケンが打てない時の最終手段である。F6は難しい所で残置ハーケンにスリングをかけて手がかりにして左壁を新留がフリーで登った。Lは後から初心者と同様にTRで登った。去年何の手がかりもなしにフリーで同じ場所を登ったとは思えない。残置もあるしリードするのが良かった。F6上でたるみ後、下降開始。右岸に一旦上げて懸垂という方針決めまでは良いが、右岸に真っ直ぐ上がれば良いのに2人ともよくわからないところから上がっていた。深山に至ってはトラバースする時に藤原が元々待機していたまさにその場所に大規模な落石を起こしたにも関わらず「ラク」の声が全く聞こえず、非常に問題だった。ここでは藤原は賢いので、元々待機していた場所から安全な場所に自分で避難していたが本来は自分が待機場所を指示しておくべきだった。落石を起こせば仮に下に仲間がいなくても後続パーティーもいるかもしれないのだから、大声で「ラク」と叫ぶことを習慣づけること。右岸は結局Lが斜面を直上したルートをTRで上げ、ダブル懸垂。途中木の間を通るルート取りが悪く、無駄な摩擦がかかって可動チェックが2人でも動かなかった。仕方ないので中村が敷き直し、敷き直しても下でまたザイルが動かなかったりして苦労した。その後F5~F2でダブル懸垂3回。これだけやれば基本動作は身に着くだろう。F1は新留がフリーで下ろしたが、何かしら工作を出すべきだった。12年もフリーで降りていたが、FBで「疑惑の判定」と書かれていたことはLも知っていたし、出させた方が良かったのだろう。横着させてしまい反省。戸沢山荘に戻り高級ビーフシチューを作って食って焚き火で梅酒とカップ酒を温めて飲んで寝た。

11/17()7:00入渓~TRは判断のみ。タイムは参考にならないのでカット~15:58あずまや
鈴木さんのお腹の調子が悪かったことや、東京周辺の沢の記述を見て途中まで登山道を行こうとしてやっぱり引き返したりなどしていて入渓までに時間がかかった。本谷F1は水流左TR。鎖の支点になっている強固なリングや残置ハーケン数個があり、新留がハーケンを一枚足して流動分散でTRT。ザイルダウンが苦手な深山は計6回くらい行っていた。この工作終了時点で時間が明らかに遅く、初心者はいないし今回はリード訓練が主目的なので、以降工作は判断だけにさせる。セドに入る前に新留は何故か一人水無F2の方向に歩いて行ったので止めた。セドに入って初めの5m5mTR×21つ目は鎖のついた左壁か水流左。二つ目は左側だろう。トップは①自分が安全に登れるルート②初心者を確保しやすいルート の優先順位でルートを選び、決まれば理由と共にさっさとL権者に報告すること。左俣に入り5mCSは水中左横クラックTR。最後の5mは右横クラックor左壁、4mCSは水流中。支点はすぐ近くにあり問題ない。

大滝に余裕を持って着き、リード訓練開始。ビレイヤー深山クライマー新留。鈴木さんがザイルを持って左岸から巻いたがかなりの大高巻きなので時間がかかっていた。ともあれかなり上の方でTR支点が取れたようであった。訓練中の問題点は①ビレイヤー用の確保支点はハーケンの打ち込める向きがあまり良くなかったので深山がハーケンを二枚打ち、中村が流動分散を作ったがその流動分散のスリングがねじられておらず、片方のハーケン支点が崩壊すればスリングが抜け落ちて全てが崩壊する構造になっていたこと②新留が中間支点でヌンチャクのカラビナをかける向きを上下左右しっかり把握できていなかったこと③新留はTRの基本形をわかっていなかったこと④新留は2つ目のハーケンを打つ位置が高すぎて落ちればグラウンドフォールする高さであったこと。 の4点。滝上で予想以上にハーケンを打つのに時間がかかったので、滝上でのMax時間を少し超過。Lと中村の二人は大滝を登らず、残り三人はTRと同じ支点を使いダブルで懸垂。4mCSは右岸を手がかりで。5m,5mCS,右俣と合流後の5m5mはすべて懸垂。どこだったかダブル懸垂の場所で新留は引っ張るザイルを間違えた。源次郎でも間違えていたししっかりしてください。水無F1の懸垂は、確かLが被養成の時は左岸水流すぐ側のところの木を支点にした気がするが、明らかに30cm無いし信用ならない。これを支点に取るのは無いだろう、ということで新留が上に取りに行こうとするも怖そうで断念。結局中村がセルフビレイを多用して上の木に取りに行った。すごく怖そうだったのでここの懸垂は考え物である。中村はザイルが絡まるところがないので滝下までザイルを下ろしたが、その動きを見ていてふと中村が末端を結んでいたかどうか不安になった。一応聞いてみると結び忘れていたのでもう一度手繰って結ぶことになった。結構長さいっぱいなのですっぽ抜けの可能性も無いとは言い切れず、聞くのをためらわないで良かったと心の底から思った。F1を無事懸垂下降して、終わり。堰堤は手がかりという判断のみで下る。林道をだらだら歩いているとすっかり日が暮れて真っ暗になった。渋沢でアジャって解散。いよいよ冬山シーズンへ。

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