秋新歓八ヶ岳


秋新歓八ヶ岳
面子:3CL坂田、*松岸 2sL豊島 1EW保田、FH中村、初藤原、初Pater  

企画者:豊島

元々は編笠山から蓼科山までの全山縦走を出すつもりでしたが、参加者の予定が合わなかったことから縮小し、秋新歓企画となりました。天気がこれ以上なく良かったことと、隊のみんなが終始空気を明るくしてくれたこともあって楽しい山行でした。




9月25日(水)
東京=小淵沢駅

折しも台風20号が関東沖を通過するらしい。台風通過後に風向きが変わり、長野県の最高気温が1日で10度ほど低下する予想になっているのが少し気がかりだった。しかし上空の寒気はこの時期としてはそれほど強くなく、天気予報が好転していたこともあって予定通り出発を決定した。電車の中では、16年ぶりのAクラス入りと初のCS出場を賭けた試合を戦う広島東洋カープの情報を逐一更新。エルドレッドの特大HR絶対的セットアッパー浅尾を二晩連続で打ち崩し、ミコライオが9を締めて午後9時頃に中日ドラゴンズを下した時には感極まって涙が出そうになった。が、ふと我に返って今回は自分のsL企画であることを思い出気を引き締めた。小淵沢には030分頃に着き、入山連絡を入れ就寝。小淵沢は最高の駅カン適地である。スーツ姿の先客がベンチに座っていて少しビビった。午前2時過ぎにコンビニから帰ってきても彼はそこにいたが、自分がシュラフを出そうとして荷物をガサガサ漁っているといつの間にか闇に消えてた。 

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小淵沢駅=観音平6:006:38(雲海)6:487:40(2300m付近)7:518:30(編笠山)9:059:30(青年小屋)10:0010:45(2550付近)11:0011:25(権現)12:20~13:15(キレット小屋) 

観音平までタクシーでアクセス。小淵沢タクシーは駅前に営業所があり、午前5時から出せるとのこと。観音平で体操して保田トップで出発。保田はまだ体操を覚えていないようだトップは快調に飛ばし、サザンの曲を口ずさみながら森林限界を突破し、あっという間に編笠山頂着。澄み切った朝の青空を背景に、西側には岳、甲斐駒~仙丈の稜線が広がっている。富士山は編笠から見るとスタイリッシュで格好いい。北東側にはこれから歩く八ヶ岳の主稜線。気持ちが良いので長たるみすることにする。




記念撮影した後出発。青年小屋まではゴロゴロしたデカ岩の道で多少歩きにくく予定より時間を食う。青年小屋ではテント場の裏から乙女の水の水場まで水汲み。ここで中村が朝から体調不良であることを知る。熱を測ると373分の微熱だった。歩行には問題なさそうなので、とりあえず進む。途中傾斜の緩いところで一旦休憩。手前に見えるギボシの姿があまりにも恰好良く、権現小屋を挟んで東側に見える権現岳がイモピークに見えてくる。





権現岳に着くと、岩場にみんなで登って記念撮影。台風一過の澄んだ空気の中、雲海にチョコンと浮かぶ八ヶ岳連山北端の蓼科山の姿が見えている。超メジャー山域の道山行なのに平日だからまだ2人にしか遭遇していない。わざわざ出発を平日にして良かった。大展望をしばらく満喫して出発。権現岳から61段の梯子を難なく下る。しばらく進み、旭岳、ツルネから見ると、キレットの峠を西側から風が吹き抜けて霧を運んでいるが、霧はそれ以上達することなく、赤岳山頂は綺麗に見えていた。







松岸さんと坂田さんはこの間冬山活動について色々話していた。結局北岳は行けるのでしょうか。程なくキレット小屋に到着し、サイト。豚汁は個人的にはとても美味しかったが、松岸さんはしきりに野菜が硬いと言っていた「そんなこと無いですよー」とニヤニヤしていると若干怒られた。その後若天で宴会。ペーターさんの母国オーストリアでは、梨などから作る、シナプスという果実蒸留酒が有名らしく実家でも作っているらしい1年会の早く寝ましょうよ的雰囲気を察知したので、18時半頃就寝。 

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キレット小屋6:05-6:53(2700付近)7:047:37(赤岳)8:359:41(阿弥陀岳)10:4511:25 (文三郎尾根分岐)11:4011:55(赤岳)12:2012:34(文三郎尾根分岐)13:0514:02(行者小屋)14:1315:54(美濃戸山荘)16:1016:50(美濃戸口) 

 4時起床。高気圧の中心に近づいたからか山頂から吹き降ろす局地風が弱まったからか、前日の夜の強風は止んでおり快晴無風の清々しい朝であった。朝飯はラーメン餅。派手に失敗し、とんでもない出来になった。「全部餅ですよこれww」by藤原原因ははっきりしていて、要するに餅を入れるタイミングが遅かったのである。そして餅を入れたのは他でもないsLなので、鍋に大量にこびりついた麺を1年会にカッポジさせるのは本当に申し訳なかったすみませんでした。 中村は、前日から体調が全く回復してないようで、この時点で本ルートの完遂は危うくなってきたがとりあえず水などを抜き、赤岳まで行ってから考えることにする。OR1で阿弥陀岳を打ち本ルートに復帰する場合を考慮し、キレット小屋で水を汲んでいく。水が細い時も多いらしいが今回は問題なかった。赤岳までは岩場が多く、梯子を何ヶ所か越える。天気が良いので何の問題ないが、岩場は天気が悪いと不快に違いない。休憩地点で、坂田さんがスプラッシュマウンテンなる鼻のかみ方を披露する。ティッシュを使わず、かつ手も汚さず鼻をかむというので何となく嫌な予感はしていたけれど一応見てみると、案の定地面に向かって思いっきり鼻水をぶちまけているだけだった。しかも結局あまりうまくいかず、口ひげのあたりに鼻水がこびりついていて一瞬言葉を失った。赤岳山頂でロングたるみ。中部山岳のありとあらゆる名峰が一望のもとである。特に西側は阿弥陀岳の背後に美ヶ原、霧ケ峰、諏訪湖、松本平、御嶽、乗鞍、槍穂大キレット、鹿島槍白馬、妙高火打・・・・と山並みが続いていて非常に美しい。頂上山荘前でサブ装を作成し、阿弥陀をピストンすることにする。保田がサブ装について藤原やペーターさんに説明してくれていて頼もしかった。体調の悪い中村の荷物は分担して持ち、中村は空身にする。赤岳山頂から3分ほどキレット小屋方面に戻ったところに阿弥陀への分岐がある。山頂直下の下りは多少危険と聞いていたが、特に怖いところはなかった。正面に見る阿弥陀の山容は堂々としていて大きく、鞍部との標高差が150mほどしかないとは信じられなかった。阿弥陀への登りで中村は空身でも相当しんどそうだったので、この時点で横岳縦走を諦め、下山することを決定する。残念ではあるが、気をとりなおして阿弥陀山頂でゆっくりたるむ。松岸さんが持ってきてくれた差し入れの蒟蒻ゼリーはクラッシュタイプで、初めて食べるsLは新感覚に若干感動した。




  記念撮影後、赤岳にデポしている荷物を回収に行く。体調不良の中村がもう一度赤岳を登り返すのはきつそうだったので、松岸さん、ペーターさんと共に中村を文三郎尾根分岐にデポし、残りの4人はザックを空にして全員の荷物を回収しに行く。僕ははじめ、4人で全員分のデポを回収するのは容量的に厳しいと思ったので中村にも頑張って赤岳に戻ってもらうことを主張していたが、よくよく考えるとザックを空にしていけば何の問題もない話だった。空身で快調に山頂まで戻り、無事デポ回収。山頂でしばらくのんびりして再び文三郎尾根分岐へ下る。分岐で坂田さんからぜんざいの差し入れ。体があったまって美味しかった。ここで松岸さんがライターを付けるのに苦労していた。荷物をまとめて出発。行者小屋までは階段が整備されていて歩きやすい道。あっという間に着く。行者小屋から沢沿いに美濃戸山荘まで行くが、トップが登山道をはずれて沢床を歩き続けていることにsLは気づかず、松岸さんに指摘されて初めて気づいた。注意不足だった。登山道に復帰した後は歩きやすい道。美濃戸山荘はソフトバンクも入るので末端としても問題ないだろう。車が頻繁に行き来する林道を歩き、美濃戸口着。八ヶ岳山荘の風呂は男湯が故障しているとかで無駄に時間を食った。19時にタクシーを呼ぶも藤原は終電に間に合わないことが判明。中村も結局特急で帰ることになった。仕方のないことではあったがすみませんでした。茅野駅前の蕎麦屋で打ち上げして解散。皆さんお疲れ様です。 



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