藪トレネコブ山

           藪トレネコブ山            

○面子
4年:蓜島 3年:伊藤 桑原 L松尾 2年:F坂田(1) E鈴木啓太(1) 野呂(0) 松岸(2) W宮崎(0) H三宅(2) 宮田(0)

1年: 高市 高辻 谷川 豊島 鳩貝 廣長 茂木(1年は皆藪初回者)   ※()内の数字はこれまでの藪トップ日数

 マイナー12名山ネコブ。討てるわけないと言われ続けてきたが、、、

ネコブは右隅にある可愛げな三角形です。↓



6/15() 晴れ

東京=六日町=十字峡▲0            
 


車組と電車組に分かれて十字峡を目指す。電車組は終電を逃したため一部区間を新幹線でリカバー。次回はもっと早く集合して時間に余裕を持って行きましょう。Lのハイエース組は三宅と宮崎が1年を早めに連れてきてくれたので予定より早く出発できた。十字峡へは4時間弱。高市がポリ1つ忘れていたが松岸が余分に持ってきており事なきを得た。十字峡は電波が入らない(ダム管理所が近くにあり末端としては問題ない)ため車で5分ほど戻って入山連絡を入れる。外で寝た連中は明け方雨が降ったのにそのまま寝ていた。鈍い。



6/16()曇り時々雨

▲0 4:15-(20分たるみ)-5:45@987p-(10分たるみ)-6:40@1196p-(10分たるみ)-7:55@1338p8:05-9:20@桑の木山(たるみ&水汲み)10:35-11:55@1518p(たるみ&サイト適地探す)12:50-(たるみ10)-14:35@1600m(敗退)15:00-(天図たるみ30)-17:05@1518p17:15-18:05@桑の木山▲1

↓岩壁 

4:15に出発。駐車場と登山口の間にトイレがあって水が汲めた。最初の送水管右の階段がいきなり厄介で、登りは特に問題ないが下りは怖そうな印象を受けた。全部で約650段、170mくらい。その次の岩壁は右を巻くが特に問題はない。その後も両端が切れた細い道があり、一か所歩きにくいガレ場があった。ネコブ2度目の蓜島さんは「2年前に比べて侵食された感がある」と言っていた。途中高辻が腹痛を訴えたのでたるむ。おかげで最初のピッチが短く切れてよかった。その後は明瞭な踏み跡が続き、1196前から少し藪っぽくなり、1196pで藪装をつけさせる。それでもまだまだ薄い。ちなみに今年は雪が多かったためか、過去の記録から予想していた濃さよりも全体的にだいぶ薄い印象を受けた。1220m付近からは東の雪渓を行った。その後も雪渓がたまに現れたので適宜使った。

桑の木手前でたるみの指示を出したが、トップに桑の木でたるみたいと言われたので引き続き進ませることにした。が、思ったより遠くロングピッチとなってしまった。桑の木に着いたのはたるみの指示を出してから25分ほど経ってからのことだった。少したるんで23年に水汲みに行かせる。東に3分ほどであったらしいが、細々としており汲むのにかなり時間がかかっていた。最初全発汲むよう指示していたが、ここまでは読みよりかなり早かったし、冷たい雨も降っていたので水計算し直した。せっかく汲んでもらった水何発かを捨てることになって申し訳ない。風も吹いていたので待っている間も寒かった。桑の木サイトの予定だったが、よりネコブアタックの可能性を高めるために1518pより先でサイトすることにした。ここまでトップの野呂がかなり遅かったので水を抜いて発破をかけてやった。桑の木から1518pにかけて少し濃くなってスピードが落ちる。本体誘導もぐにゃぐにゃ進んでいてよろしくない。俺を使えと視線を送ってきた宮崎もトップに出してサイトできそうな雪渓を探させる。しかし一向に見つからない。1518pの少し先の稜線上に笹を倒してサイトできる所があったが、悪天が心配だったのでさらに左右に散開させて雪渓を探させる。左に行った坂田が雪渓を見つけたらしいので上級生にも見に行ってもらう。その間、松岸と三宅に過去記録にあった西の雪渓の偵察に行かせる。結局右は全く見つからず、サイトできそうな東に本体を向かわせた。が、右に行った松岸・三宅と連絡がつかない。伸びるときは中継役を立てて声の届く範囲で行ってほしいものだ。結局三宅たちのリカバーに20分ほどかかった。

サイトできそうなところでサブ装の準備をして再出発。1518からは所々雪渓も見られるが、小さかったり、大きくても傾斜が強くて危険だったりして使えない。桑の木以降からは隊のペースがかなり遅く感じられ、ネコブは無理だろうと思いつつ進む。サイトに引き返すリミットまで1時間ほどあったが、1774pでさえ行けないと思ったので、結局1600mあたりで引き返す方針とする。


ここで撮った写真の中の皆の笑顔を見て、ネコブに来て良かったと思った(↑)。鈴木啓の影響かネコブはガスっていてよく見えない。1年に雪渓を下らせると危ないし時間がかかると思って稜線を2年だけのラッセル陣形で進む。トップが少しだけ1550mの間違い尾根に入って本体が一時止まったが、これは散開させなかったLの責任。ここで松岸のマップケースが藪に持って行かれたことが発覚して、その辺を少し探したが見つからなかった。天図たるみをとってさらに下る。17時頃1518のデポ地に着いたが桑の木でサイトしたかったので本ザックにしてさらに下る。トップは雪渓を使って下れるからと散開せずに漫然と下り、案の定東にそれてしまう。18時頃桑の木にて快適そうな神草原を見つけたが、悪天の予報だったのでその近くの雪渓でサイトする。先程とは違ってくっきり見えるネコブをバックに写真をとる。1年はテントを立てた後のサイト準備が遅い。テントを立てたら銀マを敷いてさっさとサイトを始めましょう。疲れていたので宴会もほどほどに就寝。オカンの坂田は未明に雨が降ったのに頑固にも外に居座っていた。鈍い。

↓神草原を後にする



















6/17()明け方まで雨、その後曇り時々雨

1 6:55-(たるみ10)-8:20@1338p-(たるみ10)-9:30@1196p-(たるみ103)-12:20@十字峡



昨日遅くまで行動して疲れていたので45半としていたが、雨が降り続くので1時間ほど出発をのばす。体調不良の伊藤の水を抜いて出発。最初は雪渓を下るのだが、本体誘導が雪渓と薮の境目の滑りやすい所を薮につかまりながらトラバースするので1年みんながまねしてかなり遅い。誘導が雪渓上でしっかりしたステップを切ってあげれば速いのに。本体が遅い代わりに中継はかなり伸びてしまい連絡が取れない。トップと中継、中継と本体誘導は常に声を掛け合って連絡が途切れない範囲で行動すること。昨日ほどのハイペースとは行かないが、登りで使ったのとほぼ同じ道を順調に進む。途中赤布が途切れている所があったらしい。「鈴木啓がメガネをなくしたらしいです」「やっぱり首にかかっていました」という面白会話をしつつ下る。

1338pの少し先でトップが3人とも間違い尾根に入ることがあった。この辺りから虫が出てくるが普段の薮に比べたらいないも同然。1196pから先は薄いのでRFは問題ないだろうと思っていたが、中継(野呂)がどこを通すかで悩んでいた。987pを過ぎて尾根が急になったところで野呂と豊島が相次いで滑落した。二人とも木をつかんでそれほど落ちなかったようだが集中力が足りない。廣長は皆がたるんでいる隙を見計らってもう一度藪に突入しようとしており、僕は引いた。岩壁前で1年を2年ではさみ、岩壁は登ったルートをザイル手がかりで通す。人数が多いので岩壁を通過した人から2年をつけて階段を下りてもらう。実際に下ってみると手摺りもあるし怖くなかった。登山口に着いたら反省会をして電車組を送るため六日町駅まで往復した。その後ハイエース組は温泉を求めて彷徨し、駒子の湯(500円)に行きつくのであった。





○まとめ

Maxが深く1518pが精いっぱいかと思っていたが意外とサクサク進んだ。今年は雪が遅くまで残っていたため藪があまり成長していなかったのだろう。初日の行動時間は長かったものの藪トレとしては楽な部類だった。

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