秋企画白馬三山


2010年度山行No.20 北アルプス白馬三山

面子:3L鈴木 2sL松崎 WH佐藤 EF蓜島


合宿後の空いた時期に、ワンゲルではあまり出ないアルプスに行こうとして出したこの企画。日本海まで縦走をするというところに魅力を感じたのだが、結局台風の影響で行くことは出来なかった。しかし北アに来たことの無かった二人にはアルプスの魅力を感じて貰えたのではないだろうか。

9/7() 9/8()
本来は7日に出発の予定だったのだが、どうも台風が北陸に直撃しそうな雰囲気。流石にこの状況で出発するわけにはいかないので、9日出発となった。

9/9()
立川=白馬=八方バスターミナル
立川発松本行に乗るため立川で15:30集合とする。一応Lなので10分前に着いたら全員来ていた。優秀である。装備の受け渡しをしているとLのラジオ忘れが発覚。しかし運良く佐藤がラジオを二つ持っていたために難を逃れる。また、Lと鈴木さんがパウを忘れたが、買いに行ったので問題は無し。
その後は何事もなく白馬駅到着。そこから暗い町を10分ほど歩き八方バスターミナル着。この日はここで寝ることにする。近くのロッジでコンパをしている連中が若干うるさかったが、近くにコンビニがあって便利な場所であった。
明日のゴンドラの営業開始時刻がわからないのでとりあえず6時過ぎに起きることにして就寝。

9/10()晴れ
八方池山荘8:50-9:30八方池9:40-10:25 2361近辺の雪田10:45-1130たるみ11:40-11:50唐松岳頂上山荘
朝起きてバスターミナルの人にゴンドラの時間を聞くと8時だそう。それまでめいめい時間を潰す。
8時にゴンドラへ向かうと結構な人がいる。みなハイキング客のようだ。乗り場のトイレで水を汲みゴンドラへ乗り込む。兔平で牛を発見。
リフトを乗り継ぎ八方池山荘着。楽だ。やっていないと思っていたグラートクワッドもやっていた。ハイキングのおばちゃんに重装備を驚かれるといういつもの儀礼を通過し、体操をして出発。佐藤はワンゲル体操を覚えてなかったので蓜島にやらせた。けしからん。トップは基本佐藤トップにして経験をつけてもらうことにした。
出発してすぐは木道がついていて歩きやすい。八方池までは高山植物を眺めながら歩くハイキングルートのようだ。ところどころに植物の名前を示す看板がついている。
八方池でちょうどいいのでたるむ。八方池は冬にしか見なかったので新鮮だ。その後は木道がなくなり登山道っぽくなる。鈴木さんがなんかだるそうで帰りたい帰りたいと言っている。道の初日はいつも帰りたいと思うらしい。聞き流す。
その後特筆すべきこともなく山荘着。山荘下のテン場に移動。小屋からはちょい遠い。その後はコンビーフ焼いたり武蔵UNOしたりして暇を潰し就寝。

9/11()曇り-晴れ
頂上山荘5:20-5:32唐松岳5:40-(6:08二峰南峰通過)-6:20二峰北峰6:30-7:15 1.2峰間のコル7:25-(7:55キレット終了)-8:25大下り上部でたるみ8:35-(8:45大下り終了)-9:15天狗ノ頭9:25-10:28鑓ヶ岳10:50-11:30杓子岳北側の分岐11:40-11:50杓子岳11:55-12:55白馬岳頂上宿舎
35で起床するが、日の出が思ったより遅く、それまで山荘で暇を潰す。明るくなったところで出発。ガスっていて肌寒い。唐松岳についてとりあえず小休止しようとするが、鈴木さんが小休止は嫌いというので普通にたるむことにする。実は8分しかたるまなかったのだが。ここから天狗ノ頭までは蓜島をトップとした。
二峰北峰までは稜線細いなーというくらいで危なげはない。ガスで体が濡れるぐらいだ。それよりも来る核心部で視界が悪いことが不安である。
二峰北峰につくと先客が。レスキューの人らしい。どうも昨日下の雪渓で損南下人がいたらしい。ヘリに手を振らないでなどいくつか注意を受ける。
ここから核心部に入る。二峰北峰から長野側に出たせいかガスが晴れてきたので一安心。足場の切れた鎖場が連続する。楽しい。鈴木さんと蓜島も楽しんでいたようだが、佐藤は非常に怖かったらしい。見ていた限り佐藤の動きに問題はなかったが、入部したての一年生ならば連れてくるべきではないかも知れない。
キレットを抜けると天狗ノ大下りに突入。ひたすらだるいが思ったほどではなかった。40分ほどで通過。上部の二つの岩場は晴れて登りだったこともあり何のことは無かった。これなら好天時の下りも雨天時の登りも問題はないだろう(雨天時にここを降りてキレットに向かう輩はおるまい)。その後はいかにもアルプスらしい壮大な稜線歩き。少し風が寒い。
天狗山荘は池の横に建っており素敵な場所だった。今後この山域に行くならなかなかおすすめ出来るテン場である。
天狗山荘からは鑓ヶ岳までひたすら登り。鑓ヶ岳は全体が白い石に覆われていて美しいが山頂は遠くなかなか大変だった。鑓山頂で桃缶を食べる。そのとき鈴木さんがザック下部のチャックからスプーンを取り出して貸してくれて、そのことをFBに書いておけといわれたので書いておいた。
鑓から見える杓子は台地をそのまま傾けたような変な形をしている。その斜面を横切り、山頂直下の分岐で空身になりピークを打つ。今日の終わりの頂上宿舎が見えてテンションが上がる。
その後1ピッチで頂上宿舎に到着。さすが1000人収容というだけあってでかい。テン場には強風が吹き荒れ、テント張りに苦労する。張り綱をただ石で張っただけでは吹き飛ぶのでその石を更に別の石で固める。夜になれば風もやむだろうと気楽に考え、飯を食ってUNOをして就寝した。就寝後のことは次の日に回そう。

9/12()
終日停滞
就寝後風が弱まる気配はない。むしろ強まっているように思える。張り綱もいつ外れてもおかしくない。雨も降り出した。
12:00ごろ、ついに風上の張り綱がすべて外れ、てっぺんの紐と風下の張り綱だけがついている状態になる。雨でテントが濡れる。この風で張り直すのは不可能であるので決断を迫られる。テントは濡れっぱなしとはいえ中にいれば大丈夫なので朝まで持ちこたえることにする。テントの下に水が溜まっているようで背中から水が浸みる。
2:00ごろ、ポールが抜け、テントが潰れる。顔にテントがかかる。もうテント中びしょ濡れである。雨の中4人で布にくるまって野宿しているような状態になる。ここで小屋への避難を決断する。テントを潰して重りをおき、貴重品だけを持って小屋に避難した。
小屋の玄関で朝を待とうと思ったが、全身の濡れと凍えで疲れ、装備もびしょ濡れなので明日の下山は不可能と判断。小屋の人の好意で一泊分の料金で次の日の朝まで泊めて貰えるということで、ありがたく止まらせて頂く。4:00ごろ、暖かい布団に包まれ二度目の就寝。
11:00ごろ、運良く一時的に晴れたのでテントを回収し、テントと濡れた装備を小屋の乾燥室で乾かす。装備は服までびしょ濡れだったので乾燥室は非常にありがたい。その日は一日α米を食べたり談話室でごろごろしたりして過ごす。次の日は4時に起きることにして就寝。

9/13()-晴れ
頂上宿舎5:45-(6:15白馬岳通過)-(6:35三国境通過)-(7:00小蓮華岳通過)-7:55大池山荘8:05-(8:45天狗ノ庭通過)-9:40蓮華温泉
朝起きても相変わらずの雨、そして風。とはいえ下山しないわけにはいかないので出発する。はじめ単独で来ていた女性と同行するが、我々のペースが早すぎたようで白馬山荘で分かれる。その後はたるまずひたすら進む。途中一度だけ背後から雷鳴が聞こえたが、とりあえず引き返さずに限界下へ急ぐ。幸いその後雷鳴は聞こえず。
途中雷鳥に出会ったりしつつ130分の超ロングピッチで大池山荘着。この日初のたるみ。蓜島などはたるまなくていいと言っていたがさすがに…。
大池山荘の周りはとてもいいところだった。晴れていれば泊まりたいものだ。
ここから稜線を道は稜線を外れる。道には水が溢れ濁流となり、危ないほどではないがまるで沢のようであった。その後もずっと下り。9:40分にようやく蓮華温泉に着いた。
バスは10:15分にあったが、皆温泉に入りたいと言うことで温泉に入り、温泉で疲れを癒す。その後温泉の食堂で反省会と打ち上げをすませ、企画は無事終了した。
幸いにしてその後雨はやんだ。今回の雨は温泉の人曰く今年一番の大雨だったそうだ。


まとめ
当初の予定であった日本海までの縦走が出来なかったのは残念だが、それでもなかなか充実した企画になったのではないだろうか。やはり北アルプスは良いものだ。
最後に一つ、あのフライは捨てましょう。

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