第2回東黒沢(遡行)


     東黒沢&一ノ沢FB
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4蓜島 松崎 3桑原 L松尾 2sE松岸 sH被鈴木啓 1NFW廣長 EH立峻
 
 


二度目のナルミズ企画だが東黒沢を遡行して終わる。。。

10/5() 曇り時々晴れ
例によって上野17:31発高崎行に乗る。高崎で乗り換えて立峻の顔を見るとなぜだかほっとした。1年二人は混み合う車内でトランプしていた。元気だねえ。水上で乗り換えると心なしか同業者が多い感じがしたが、案の定土合駅は登山者であふれていた。今まで7回ほど土合に来ているが一番多い(30人近くいた)。サイト場の確保が懸念だっただけに同業の学生8人が谷川方面に行くと聞いてほっとする。自分の調査不足で宝川林道が崩壊しているのを考慮していなかったのでスマホで確認したら、宝川温泉から1km先が崩壊となっていたので林道を15分としてリミットを計算しなおした(実際には崩壊個所は宝川温泉と林道終点の間に何か所かあったが)。実は予備審で蓜島さんが指摘していたらしいが自分は完全に忘れていた(反省します)。午前11時の予報では3日間とも降水確率30%以下だったが、悪化傾向にあるのか、17時の時点では明日の夜から雨になっていた。そこで広河原で予報を確認し、翌日雨なら宝川にいったん下山することにする。広河原に早く着いたらウツボキ沢遡行というのも考えていたが、こちらは時間的に厳しい。ナルミズを遡行するには2日の好天が必要なのに、よりによって2日目が使えないなんてなんだかなあ。
 
10/6() 曇り 
 
5:30土合―6:00ハナゲノ滝下―6:25白毛門沢出合―6:40 4mTR滝上―7:00三段滝下―7:15三段滝上―7:25 4段滝下7:358:05 20mナメ状滝上―8:55 1080m二俣9:05(たるみ10)10:15丸山乗越―11:25広河原12:0012:15渡渉点(沢装解除)12:3013:20林道終点13:3014:50宝川温泉
 
土合から出ると谷川には暗雲がかかっており、前回の東黒沢と似た展開だ。ハナゲの滝の少し前までは左右の踏み跡があり、時間を節約したいのでトップにはそちらを通ってもらう。ハナゲの滝もフリーで左を巻く。蓜島さんが直登しに行くのを廣長が見つめていたので「無理しないなら行ってもいいよ」と言ったら走って後を追っていたが、二人とも結局上部で巻道に入った。あっという間に白毛門沢出合に着き、直後の4mナメはフリー。次の4mは前回と同じく松岸がTR。鈴木は視野が狭く、支点を取りに行っては「うーん、違うなあ」という表情で戻ってくる。大体の見当をつけてから行けばいいのに。その後出てくる淵も前回と同じく右を巻いて手がかりで沢床へ。三段滝は鈴木TR24m滝下でたるみ。一応12年に現在地を聞いたがちゃんとわかっていた。20mナメ状は右を松岸TRで上げる。前回よりも奥の方に大きな立木を見つけたようだ。前回遡行を打ち切った場所(20mナメ状滝の後に左沢を分ける所)で単独の人に抜かれた。今回は前回よりも人が少ない。この後は今回使用した遡行図では簡略化されているので下図参照。
しばらく何もなく1040mで沢を右に分ける。3mを鈴木TRで上げ、続く22mはフリー。1080m二俣でたるみつつ方針会議。10:30までに二俣に着いたらウツボキ沢左俣を遡行することにするが、地形図を見る限り厳しい。右の沢に入ると4m滝が二つ続くが片方はTR。これ以降藪沢っぽい感じになってくるので、ナルミズを遡行しないなら引き返すことをお勧めする。4:1の沢を右に分けた後の1200mの二俣を左に行くと、大岩を持った滝があり左巻フリーで通した。その上の3mハングは右巻きフリー。沢は細い溝のようになり、1300mあたりで水を汲んだ。笹薮を漕ぎ始めるとすぐに丸山乗越に着く。ここの笹は南八甲田の笹に比べたら可愛いもんだ。トップは踏み跡を追うあまりぐにゃぐにゃ進んでいたが、藪も薄いことだし角度を切って進んだ方が早いと思う。
 
 
 
                     ↓一の沢はこんな感じの滝が続く
 
一の沢方面の水はすぐに出てくるので、藪トレで水を欲した場合は南面ではなく北面に汲みに行くとよいだろう。一の沢は小さいながらもいくつかの滝(1~2m)がある。とある滝でトップが左岸に手がかりを出そうとしていたが、スタンスがなく懸垂っぽくなるので右岸からロープで出させた。もう養成も終盤なのでそのあたりもよく考えて出すように。それ以降の滝でも手がかりを使おうとしていたが、滝の高さやホールド・スタンスの多さ的にルートを丁寧に示してあげればロープはいらない。またある滝では鈴木が腐った木に体重をかけ、木が折れて転落するということがあった。おいおい。自分はその際後ろにいて状況がよく分からなかったのだが、鈴木も大丈夫と言っているし他のL権者を見ても特に心配してなさそうだったのでそのまま進んだ。が、ワンゲルにおける過去の事故もこうした不注意に起因するので、しっかり反省してほしい。
しばらくして視界が開けると広河原。サイト適地でたるみつつ天気予報をチェックするが、やはり今宵は雨が降りそう&明日も新潟側で50%。沢中泊できないので宝川温泉まで行くことにする。ちなみに広河原のサイト適
地は両方を水流に囲まれており、急な増水が起こると逃げ場がない。
少し長めにたるんで出発。渡渉点で沢装解除。桑原の準備がやたら遅いので、待っていたら今度は行動食を食べ始めた。おいおい。ちなみに立峻は上下毛下。上はともかく下は見ていて気持ちが悪い。今回のERは一応朝日岳への登山道ということになっているが、沢沿いに強引に道をつけたようなもので、歩きにくい箇所がいくらかあり、ロープもたまに張ってあった。スリップする人が多く、登山道にしては皆口数が少なかった気がする。   
林道終点でたるみ。宝川林道は舗装箇所と非舗装箇所が交互に続き林道終点と温泉の中間点くらいまでは車が入れない。途中桑原がかなり遅れていて10分ほど待っていたらお腹が痛かったらしい。崩壊箇所は林道終点と温泉の中間点あたりからところどころあった。右手に見える宝川の流れは美しく、何度も飛び込みたいと思ったが、松岸がクラコンに出たいらしく今回は我慢した。沢中では特に痛まなかったLの足首(ねんざ)が林道を歩いているうちに痛み出してきて結構遅れた。まあ足首の痛みを抜きにしてもこの林道歩きが今回一番つらかった気がする。
    ↑林道の崩壊
温泉到着!宝川温泉へ直接来るバスは1日に3本程度だが、入浴した人は近くのバス停まで車で送ってくれるらしい。今回は1日しか活動していないということで温泉は次回ナルミズを遡行できたときにお預け。事前にHPを見ていたが、値段は通常の温泉よりは高いもののそれに見合ったクオリティーのようだ。バスが来るまでに反省会を済ませ、水上まで行き帰途についた。
 


 


 


 

 

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