丹沢中川川流域 悪沢・マスキ嵐沢

2011年度山行No.43 沢L養成悪沢・マスキ嵐沢

面子 4 鈴木 3 蓜島 L松崎 2 桑原 松尾 1 WH坂田 F鈴木 E松岸


11/11()
 朝からの雨で非常に寒いが、土日はよく晴れそうなので出発することにした。小田急線に揺られ新松田に着くとなんと坂田が時間前に着いていた。これには一同驚きである。その後御殿場線で谷峨へ行き、ジャンタクで大滝橋へ。大滝キャンプ場の駐車場へ移動し初心者二名の下界訓練を済ませて就寝した。

11/12() 晴れ
5:55大滝橋-6:10割沢橋6:30-7:00F4-8:45F4-9:10F5-9:50F510:00-10:50上の方の28m-12:45多段15m-14:55稜線上15:05-16:00天図デポ-16:25大滝橋

 6:50出発のつもりであったが、案の定坂田が遅れ出遅れる。昨日早く着いたのはただの偶然だったようだ。林道を進み割沢橋へ向かうが、トップは華麗に割沢橋をスルー。地図を見てれば地形的に明らかだし、渡る橋全ての名前を見るだけでもわかるだろうに。松尾は今回大丈夫なのだろうかと不安になる。割沢橋で沢装をつけ出発。今回は絶妙にハーネスを付け間違えてsL認定を妨害する刺客はいなかったのでここの時点でsL認定が終了することは幸いにしてなかった。
 巻き道で一瞬でF4へ、と言いたいところだがF2の巻き道が少々わかりづらく若干迷った。F4でリード開始。クライマー松尾ビレイヤー桑原にバックアップTR蓜島。このリードがまたイモかった。岩が崩れやすくアンカーを打つのに苦戦したのはいいとして、少なくともはっきり駄目なミスが合図確認忘れと革手袋付け忘れの二つ。そのミスを抜きにしても全体的にイマイチ。この時点で悪沢でのsL取得は無くなる。初心者はトップと同じ左から右に向かって登るルートを松尾ビレイでTR
 F4F5間は特に工作なし。軽い滝の連続でとても楽しい。異様に細いゴルジュの先にあるF5は一昨年鈴木さんが右壁を登った滝だが、今回はトップ二人とも右を巻き、水流中を鈴木さんにゴボウで登ってもらってからのTR手がかり。右壁はLもフリーで登りたくないレベルなのでこの工作で問題なし。蓜島は登ってた。
 F5を越えた時点でMax通過リミット30分前。ここから降りてもあまりに寂しいので完遂を目指す。幅広4m滝をTR桑原、28mTR手がかり松尾(ビレイの立ち位置が振られる位置だった)、その上の28mを水流中TR桑原で相次いで越える。やたら倒木の多い滝はおそらく4×6m滝で、初心者は手がかり。10m滝や8m滝のある支沢との出合の手前にある4m滝は左巻きをTR桑原。たいした滝ではないのだがトップの意思疎通が悪く時間がかかった。
 危うく直進しそうになる分岐を左へ進むと多段15m。思ったよりも立派だ。桑原が直登にトライするが見た目よりも難しそうだ。松尾は右を高巻き、水流左から残置を使って登り切った桑原と合流。初心者を水流左TR手がかりで上げる。ビレイは桑原。
 この滝を越えたあとはそこそこのサイズの滝の連続。時間が押していたのでL権者も協力して素早く工作をする。8m滝はTR桑原。3m滝はフリー。26mもフリー(松尾とLはフリーでいいと判断したが、鈴木さんと蓜島にフリーはないと指摘された)で、7mは水流中をTR松尾。6m滝を倒木支点で桑原がTRで通し、27mはフリーで連続の滝は終了。
 この先は滝がわかりづらかったのだが、おそらく8×12mと思われる滝を手がかりで上げ、水を汲んだあと、6mスラブをTR手がかりで桑原。このあたりから沢はツメの雰囲気となる。スラブ滝のあとの分岐を左に進むと右に小尾根が見えるのでそこに乗ることにする。初心者をフリーで上げるほど緩くはないので桑原がTRで鈴木を上げるが、手がかりで十分と判断し二人目の鈴木は手がかりで上げる。そこから尾根を登り続けると、無事開けた稜線に出ることが出来た。
 沢装を解除したあと、道sL認定をするため松岸をトップにして出発。ちゃんと看板などがついた道では無かったが、割と地図は読めていた。4時までに下に着かなかったので蓜島とLをつけて坂田を天図デポ。天図のあと尾根を降り、降りたところの河原でサイト。盛大なたき火を楽しんだ。

11/13() 晴れ
6:05大滝橋-6:35入渓点6:50-7:45F3-8:45F4-9:25F59:40-10:55F4-11:45F1-12:10入渓点12:25-12:45大滝橋

 前日のリードが駄目だったので、マスキ嵐で再びリードをやらせることに。リードをする滝は一番高さのあるF3と決めた。
 夜明けの少し前に出発し、マスキ嵐に向かう。意外とだるい登山道を30分歩くとマスキ嵐沢と書いた看板があるので、そこで沢装をつけ入渓。初めに現れた4m滝は左巻きをフリー。その滝を越えると幅の広い明るいナメ床が広がり、非常に美しい。遡行図に渓相美しいと書いているだけはある。次の4mは右壁をフリーだったが、ここは手がかりなどをだすべきだっただろう。次に現れたF1は直登するとなかなか楽しい滝であったが、右から簡単に巻くことが出来た。トイ状4mは手がかりを越えると、なかなか立派な滝が現れる。これが次のF2だろうかと思ったのだが、滝の形状と遡行図の記述を照らし合わせるとどうもこれはF3のようだ。しかしもうトップはある程度登っていたのでリードはこの先のF4で行うことにする。この滝は水流右をTR手がかりで松尾が上げた。
 F3上から目の前にあるF4でリードを開始する。今回はクライマー桑原ビレイヤー松尾で、TRは再び蓜島。岩の質のせいでハーケンがなかなか入らなかったが、今度は特にミス無くリードを終えた。しかしリードをするには少々滝が小さく、F3の方がリードには適していた。初心者はトップと同じく水流右をTR
 F5のすぐ手前にある4mぐらいの滝とF5を二段TR(下桑原上松尾)で越え、Maxに到達。リミットまではまだまだ時間があったが、この先は大したことがなさそうだし下降も見ておきたかったので下降を決定した。F5と下の滝はまとめてダブル懸垂。F4懸垂F3も懸垂でぱっぱと降りる。トイ状4mは登りと同じく手がかりで、F1はフリーで巻く。登りにフリーでは問題があった4m滝は右壁を手がかりで下ろした。この滝を先に降りて写真を撮っていた鈴木さんが寝ていたのだが、松尾と一年は全員スルーして先に行ってしまった。かわいそう。その後は何の工作も無く下降を終了した。
 そこから登山道を降りて朝出た河原に着き、7並べをしながらバスを待って新松田でそばを食って解散。お疲れ様でした。

まとめ
悪沢を完遂できて非常にうれしい。悪沢は名前に似合わず良い沢であった。今後は良沢と呼びたい。
マスキ嵐も明るい渓相で気分の良い沢であった。

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