奥多摩 カロー川谷

2009年度山行No.7 沢L養成 カロー川谷(5/16)           
企画者:大城
面子:3L大城、廣瀬 2被鈴木、被長崎 1初高梨
遡行図:奥多摩の沢123ルート

GWで滝上谷とカロー川谷が潰れたのでリベンジで出したのだが、滝上谷はまたしても潰れてしまった。



5/15(金) 晴れのち曇り
奥多摩駅23:46=(タクシー)=0:30東日原バス停
当 初の予定では立川集合19:40としていたが、高梨から奥多摩に来られるのが終電1本前になるとの連絡が入りその時間に現地集合とした。いつものように警 察署に計画書を出し、京王タクシーを呼び、就寝場所へと向かう。明日分離下山予定の長崎は16時には奥多摩駅に着きたいそうだが、そのためには明日の 14:50発のバスに乗らなければならない。明日は出来るだけ早めに行動する方針とする。下界訓練を終え全員が寝入ったときは既に1:00を回っていた。

5/16(土) 曇り
東日原バス停4:00—4:40入渓点05:00—06:103m斜瀑上—7:30F1下7:40—8:05F1上—9:10F4大滝
下9:20—F5下10:45—12:25F5上—12:50登山道13:10—14:30東日原バス停
さっき寝たばかりなのにもう起床。睡眠時間2時間半はつらいが気を引き締めて出発(デポはバス停のトイレ裏に置いた)。林道は快調に飛ばしほぼ日の出と共 に入渓点に到着。ここで沢装&体操をして入渓。入渓点から少しの区間は右岸がコンクリートで固められておりこの上を歩くことが出来る。しかし途中に柵 (?)のようなものが設けられており通れないため、再び入渓点に戻り初めから沢中を行くことにする。入渓直後の3mくらいの滝は右から簡単に巻ける。小堰 堤などを越すと3m滝及びその上の小滝が現れる。ここは3m滝を水流右TR(長崎)+手がかりで通し、上の滝を鈴木が同じザイルで右側TR、さらに吊り下 ろしで沢床へ下ろす。滑り台状の滝は長崎が水流左の岩をTR。3m斜瀑は右も左も容易だが今回は右側手がかりで通す。後ろで長崎が釜に入り水と戯れてい た。その上に6mほどの斜瀑+釜があり左岸をはじめフリーで巻き懸垂で下ろす方針とする。しかし左岸から水流中に戻り釜をフリーで通すルートの方が良いと 分かりこちらに変更。少し進むと再び釜が現れ、へつるとすれば右側である。一見すると難しそうなので振り子TRの方針とする。しかしここもコツさえつかめ ば実は容易に越えられることが事が判明しやはり初心者フリーで通す。この後F1までほとんど何も無い。一箇所小滝で長崎が右壁TRを出すが、TRの途中で 鈴木が釜左側を難なく通り、ここを通せばTRは不要だった。F1下でタルミ。
F1は右から巻き気味に行くのが簡単そうだが長崎が意外と苦戦。その間に鈴木が水流左から登り初心者はこのルートをTR。同じザイルを利用して上の小滝を 手がかりで通した。ここを過ぎると石積み堰堤のあたりから右岸に登山道が現れる。かなりしっかりとした道だ。初めから登山道を利用する予定だったのでこの 道に上がりどんどん進む。さしたる危険箇所も無くあっというまにF4下の小滝群周辺まで到達(遡行図にはF1下に橋が架かっているが、見当たらなかっ た)。この小滝群も全て容易でF4下までワープしてしまった気分だ。しばらく滝を眺めた後、右岸の尾根上につけられたジグザグの登山道を登る。あまり登っ ていない位置でトップ二人が一度トラバースに入るが、結局もっと上の位置(登りきる直前)の踏み跡から少しトラバってその先にあるガレから沢床へ下ろすこ とになった。トラバリはフリーだったがFixの方が確実だろう。沢床へ下ろす際は上部で手がかりを出し、その先で鈴木が懸垂。鈴木がセルフビレイ用にセッ トしたスリングを最後の長崎が回収していなかったので次にこの谷を遡行する人には120テープがもれなくついてきます!
二俣を右に入り、左右に一 本ずつガレ沢を分けると3mほどの小滝の後ろにF52段13mが出現する。ちなみにこの小滝で長崎が右斜面にTRを出したが、ここはフリーもしくは手がか りで充分だった。F5は下段が水流中を直登可、上段は左に逃げると書かれているが、トップは下段の直登に苦戦。結局鈴木が突破し長崎は左から巻く。下で 待っていると、鈴木が上段と下段の間でハーケンを打っている音が聞こえてきた。だが上段の上には支点となりそうな木が多く生えているのでそこまで登り木を 支点にTRをした方が良さそうではないかと思われた。結局最終的に上段左上の木を支点とし、3段TR+手がかりで高梨を通すことになった(尚、左巻きなら TR+Fixとの事)。自分が登った感じでは、確かにこの滝は見た目より難しかった。ただ、探せばしっかりしたホールドが結構あるので慎重に行けば下段は それほど問題ではない。だが上段の左側も結構悪く、やはり今回のルートに関してはTR+手がかりが適当であったと思う。最上部で沢床に向けて鈴木がFix を張るが、長崎が左の小尾根上に踏み跡を見つけたため、ここから尾根上に上がる方針にした。薄い笹薮を20分ほど漕いで長沢背陵の登山道に出る。沢装解 除。あとは歩きやすいヨコスズ尾根を急いでいる長崎トップでハイペースで下って、バスの出発20分前に東日原到着。携帯の情報では明日午前の降水確率が 60%で下山決定。反省会だけ済ませ長崎を見送った後、残った面子は打ち上げ替わりのサイトをして一本後のバスに乗り込んだ。

・まとめ
Lにとって2回目のカロー。下部の渓相は独特な美しさがある。中盤はひたすら仕事道だったが、いろいろな形状の滝が現れるので初心者を工夫して通す必要があり、それなりに良い練習になったと思う。出来ればもうちょっと暑い時期に遡行したい沢である。

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